年齢を問わず気持ちよく接することができる職場
現在の仕事内容を教えてください。どのような仕事ですか?
訪問看護とは在宅医療の一つとして、療養を必要とする利用者様の自宅や施設に訪問し、健康状態の観察や療養上の世話、主治医の指示を受けて医療処置を行います。また、エンド・オブ・ライフケアも私たちの仕事の一つであり、利用者様を含むご家族様の相談対応および精神的ケア・指導を行なっています。そして、利用者様とそのご家族様とのコミュニケーションを通じて個別具体的に適切なケアをじっくりと考え、最適な看護を提供している仕事です。
職場の雰囲気はどうですか?
勤務時間の大半は利用者様のご自宅などに訪問していますが、事務所は明るく、年齢を問わず気持ちよく接することができます。また、私たち現場職員の意見にも耳を傾けてくれますし、上下、横のつながりも良い職場です。
思いやりの心と笑顔
入職して自分自身が変わったと感じることはありますか?
私はこれまで総合病院の循環器病棟で勤務しており、循環器系にはある程度の自信を持っていました。しかし、訪問看護となると循環器系の疾患だけでなく多種多様な疾患に出会うため、総合的な知識が必要となり、さらに深く医療という分野を理解しなければならないと感じ、これまで以上に知識、看護技術の向上に努めるようになりました。
そして、病院とは違い在宅はご家族様とのコミュニケーションも大切だと感じました。病院のようにいつも医師や看護師が常駐しているわけではなく、ご家族様が看護や介護をしなければならない場合もあります。医療の専門的な知識もなく、どうしたらいいのだろうかと不安になる気持ちがあるのではないかと思いました。そのため私は「私たちがいつもいます。だから大丈夫です。一緒に頑張りましょう。」という気持ちで、病院勤務時代よりも常に利用者様やそのご家族様に寄り添いながら仕事をするようになったと思います。
仕事の中で大切にしていることはなんですか?
まず一つ目は協調性です。どんな仕事であっても仕事をする以上は、必ず他スタッフとのやり取りがあります。自己本位的な考え方ではミスをしますし、トラブルのもとにもなります。もしかしたら人間関係もギスギスするかもしれません。当然そんな職場には居たくありませんので、常にチームで働いていることを忘れず、情報の共有、助け合いの精神などチームワークを大切にしています。
二つ目は常に成長し続けられる人間でいることです。看護師として求められる必要最低限の知識・技術は当然持っていなければなりませんが、私は患者様そしてご家族様が安心して自分の家で生活が送れるようにお手伝いをしていくという目標を掲げ、今以上の知識・技術を習得するため日々繰り返し勉強し、昨日の自分よりも良い自分でいられるように務めています。
三つ目は、常に明るく前向きで笑顔でいることです。私たち看護師も一人の人間ですから、嫌なことや落ち込むこともあります。しかし、暗い顔をしていたり愚痴ばかり言う人に看護してもらいたいと思いませんし、ご家族様もそのような方に来てもらいたくはないと思います。私たち看護師の武器は、知識や技術以上に思いやりの心と患者様の不安をかき消すぐらいの笑顔だと思います。なので私は常に明るく、そして満面の笑みで患者様に接し、心に寄り添った看護を心がけています。
病院とは違う看護師としてのやりがいを見出せる
どのような方に入社して欲しいですか?
数年前、私は夫の転勤のため仙台に移り住み、以前から気になっていた訪問看護も経験してみたいと思い入社しました。訪問看護は病院と違い設備も整っていなければ、患者様側に常に医療スタッフがいるわけはありません。限られた時間と限られた物品・設備で、充実したケアをしなければなりません。
ですが、限られた中だからこそ、一人一人の患者様と真剣に向き合い小さな信頼を積み重ねることで、患者様を知り、そのご家族を知り、そして患者様との関わり合いの中で様々な職種の方とのコミュニケーションを取りながらより良い看護を提供する。看護師は在宅医療における懸け橋の存在でもあり、そのようなところで働けるやりがい、そして一人の看護師として成長できる喜びもあります。真摯に患者様とご家族様の幸せを願って看護ができる方にきていただきたいと思います。病院と違う部分も多々あると思いますが、それでもここは病院とはまた違った看護師としてのやりがいを見出せます。